Friday, October 27, 2006

ジョー・ティールプロとの対談


ジョー・ティールプロとの対談
朴・セリをはじめ200人以上のプロを見てきたアメリカPGAマスタープロに直接聞きました!


大東将啓:朴セリをはじめ韓国人を20年来教えてこられて、彼らの強さの源は何でしょうか?
ジョー・ティール:色々な理由があります。
まず一番は、韓国では、欧米に比べて女性の社会的地位が低いのです。
実力で勝負できるゴルフで韓国女性が強いのも、反骨精神のようなところがあるのでしょう。
また、中学生時から、スポーツ専科制度があり、学校での勉強が毎日1時間だけで残りの7時間をゴルフに費やすカリキュラムになっています。
大東:義務教育の時からですか?
ジョー:そうです。
中学と高校では、スポーツ専科生は、ほとんど教育を受けていません。
私自身は、そのようなシステムには反対です。
プロとして大成するのは、2%以下の人間です。
教育を受けることなく育った大多数の生徒が、ゴルフ以外で人生を成り立てなければならないのですから。
大東:女子に比べて、韓国男子がプロとして大成していないのは、どうしてでしょう?
ジョー:やはり、男子の場合は、2年半の徴兵制度が影響しているのでしょう。
日本アマを3年連続で韓国男子が優勝しましたが、徴兵に行く前です。
2年半のブランクはやはり大きいと思います。
大東:日本人プレーヤーの場合はどうですか?
ジョー:多くの良いプレーヤーがいます。
ゴルフオーラ(ゴルフのスキル)が、素晴らしいです。
しかし、それだけでは世界で勝てません。
フィジカルオーラ、メンタルオーラ、エンバイラメントオーラの全てが揃う必要があるのです。
ゴルフへの目的が一番大切になってきます。
熱い思いとでも言うのでしょうか、強い意志さえあれば、補えることが多いです。
「練習しなければ、いけない。」と考えるのではなく、
「練習したい。」と自ら思う状態になることです。
大東:日本のティーチングプロに関してはどうでしょう?
ジョー:ゴルフスイングを教えることは、さしたる難しいことではありません。
重要なのは、メンタル面や人生全体をサポートすることが重要です。
大東:私自身もゴルファーのトータルサポートを目指して切磋琢磨しています。
ジョー:自分自身も、日々勉強です。
毎日トレーニングを欠かしません。
100人ほどのティーチングプロを見させていただいていますが、勉強熱な方は20人ほどです。
毎日、切磋琢磨して研究することが大切です。
大東:ジョーの今後の夢を聞かせてください。
ジョー:現在、日米で25名づつトップ選手を見ています。
彼らのゴルフだけに携わるだけではなく、人生も一緒に歩んでいければと考えています。
大東:話題は変わりますが、安倍新首相の印象は、どうですか?
ジョー:なかなか良いですね。
温和な雰囲気の中にしっかりした主張をする姿は、共感を得られます。
北朝鮮の核実験に対しての素早い対応は、素晴らしかったですね。
大東:ジョージ・ブッシュ政権を、どのように考えていますか?
ジョー:ジョージ・ビュッシュは、悪い人ではないのですが、賢い人ではありません。
アメリカ人が外国からあまりにも嫌われる政策をとっています。
大東:アメリカのスタンダードを世界に押し付けて、世界の警察を名乗っている感じは否めないですね。
ジョー:ジョージ・ブッシュの話し方を誰が快く思うのでしょうか?
9.11以降、世界が大きく変わりましたが、「売られた喧嘩を買う」姿勢では、世界平和は訪れることはないでしょう。
大東:今後も小生をはじめ、日本ゴルフ界をご指導のほどよろしくお願いします。
ジョー:11月に新しい日米で、書籍を出版する予定です。
トランスクリプトを送りますので、マサに是非、推薦文を書いて下さい。
大東:大変、光栄です。
ますますのご活躍をお祈りいたします。

http://www.seattleinternationalgolfacademy.com/pages/joethiel.html 
平成18年10月28日

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